九州内分泌外科学会 乳腺

演題No.B3-1 5月13日 午前 第二会場
演題名 破骨細胞様巨細胞を含む乳癌の一例
発表者所属 佐賀医科大学一般・消化器外科
発表者氏名 武井雅典、森 倫人、濱本隆浩、松尾達也、伊山明宏、中房祐司、宮崎耕治
抄録

 今回,破骨様巨細胞を伴った乳癌(発生頻度は乳癌の約0.5〜1.2%,本邦報告8例)の1切除例を経験したので報告する.症例は40歳女性,2ヶ月前に左乳房AC領域に腫瘤を自覚したために当科を受診.マンモグラフィーでは辺縁は整で内部均一,超音波検査では境界明瞭で内部エコー均一なlow echoic massとして描出され,明らかな石灰化は認めず.MRIでは,T1WIで均一なlow,T2WIでhigh intensity を呈し,辺縁には線状のlow intensity 構造が存在した.Dynamic study では早期より強い濃染を認め,後期相まで持続しcancer を疑う所見であった.吸引細胞診の結果,破骨細胞様巨細胞を背景としたinvasive ductal carcinoma が疑われ,平成10年7月8日に胸筋温存乳房切除術を施行した.腫瘍は径2.5X2.0cm,割面は暗赤色調で壊死巣は認めなかった.病理組織学的にはInvasive ductal carcinoma with osteoclast-like giant cells の診断で,破骨細胞様巨細胞は腫瘍全体に瀰漫性に存在しヘモジデリンの沈着を伴っていた.本症例はMRI所見,吸引細胞診にて術前確定診断が可能であるが,予後は比較的不良な傾向にある.

索引用語 破骨細胞様巨細胞、乳癌