九州外科学会 小腸,大腸

演題No.I2-4 5月12日 午後 第一会場
演題名 大腸扁平上皮癌の一例
発表者所属 福岡大学医学部第一外科1)同第一病理2)
発表者氏名 福森大介、永井 哲、田中伸之介、中村 浩、池田靖洋1)、中山福吉2)
抄録

症例は77歳、女性。発熱、右側腹部腫瘤触知を主訴に来院。血液、生化学検査で白血球、CRPの上昇、及び貧血を認めた。腫瘍マーカーはCEA:15.2ng/dl, CA19-9:1795U/mlと高値であった。注腸造影で上行結腸に全周性の狭窄を認めた。大腸内視鏡検査では肝弯曲部の粘膜に発赤、腫脹を認めそれより口側は検索できなかった。US、CTでは上行結腸に著明な全周性の壁肥厚、内腔の狭小化及び肝両葉に多発する腫瘤陰影を認めた。以上より上行結腸癌、転移性肝癌と診断し、右半結腸切除術を施行した。明らかな腹膜転移は無かったが、上行結腸全体が結腸間膜とともに一塊となっており、十二指腸に直接浸潤していた。腫瘍は9.5x 8.0cm大の潰瘍浸潤型で潰瘍底には膿瘍を認め、病理組織学的に扁平上皮癌と診断された。術後合併症もなく退院に至ったが術後5カ月目に肝不全にて死亡した。今回、稀な大腸扁平上皮癌を経験したので文献的考察を加え報告する。

索引用語 大腸癌,扁平上皮癌