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九州外科学会 小腸,大腸
| 演題No.I8-2 | 5月13日 午前 第三会場 |
| 演題名 | 小腸軸捻転で発症した結核性腹膜炎の一例 |
| 発表者所属 | 熊本労災病院外科、病理部* |
| 発表者氏名 | 大佐古智文、岡村健二、井上克之、種子田岳史、水流添周、手島憲一、福田精二* |
| 抄録 | 症例は77歳、女性、既往歴として46歳時に肺結核で内服治療を受けた。平成11年6月17日早朝より激しい腹痛が出現し来院した。初診時、激しい自発痛と下腹部を中心とした圧痛を認めた。腹部CT検査で上腸間膜動脈を中心に脂肪組織の渦巻き状の変化を認め、小腸の軸捻転と診断し緊急手術を行った。腹腔内に著明な癒着を認め、このため上腸間膜動脈を中心に回腸が軸捻転を起こしていた。また、漿膜上に黄白色の粟粒大の結節を多数認めた。捻転部の回腸は癒着を解除したところ色調が回復したため、切除は行わなかった。順調に経過し、術後15日目に退院となった。漿膜上の小結節は病理では乾酪壊死を伴う類上皮肉芽腫であり、結核菌を認めた。結核性腹膜炎と診断し、抗結核剤を約6ヶ月間投与した。結核の既往のある患者の腹痛の原因として、結核性腹膜炎を考慮する必要があると思われた。 |
| 索引用語 | 結核性腹膜炎、小腸軸捻転 |