九州小児外科学会

演題No.P3-4 5月12日 午後 第二会場
演題名 空腸静脈瘤による難治性下血を来した肝前性門脈圧亢進症の一例
発表者所属 九州大学小児外科
発表者氏名 生野 久美子、水田 祥代、窪田 正幸、野口 伸一、衣笠 有紀
抄録

 小児肝前性門脈圧亢進症(以下本症)は一般的に予後良好とされているが、難治性消化管出血により治療に難渋する例も認められる。今回頻回の下血を来し、出血シンチにて小腸病変を疑われ試験開腹にて空腸静脈瘤を認めた一例を経験した。症例は11歳男児。1歳時に吐血で発症し、精査にて本症と診断された。6歳時までに食道胃静脈瘤に対し計6回のEISを施行し、以後保存的療法にて経過観察していたが、平成11年に入り下部消化管出血が頻回となり、出血シンチグラムで小腸に限局した陽性所見を認め、試験開腹を行った。術中、漿膜の青色調部位と認められた静脈瘤切除を施行したが、1ヶ月後に再下血を来した。再下血後、b-blockerを門脈圧低下目的で内服投与し、再出血なく経過している。

索引用語 肝前性門脈圧亢進症、空腸静脈瘤