九州小児外科学会

演題No.P3-5 5月12日 午後 第二会場
演題名 85%膵切除術が奏功した膵島細胞症の一症例
発表者所属 久留米大学小児外科
発表者氏名 朝川貴博、溝手博義、浅桐公男、疋田茂樹、田中芳明
抄録

[症例]3ヵ月の男児、44生日に血糖値21mg/dl、血中インスリン(IRI)54μU/mlと高インスリン血症による痙攣発作を認め、精査開始されNesidioblastosisと診断された。[術前管理]血中IRI値はピ-ク時285μU/ml、IRI/BSが2.2と異常高値を認めた為にジアゾキサイド15mg/kg/dayにてIRI/BSを0.3以下にコントロ-ルした。[手術・病理所見]術中にfocal noduleは確認できず、85%膵切除術を施行した。門脈血IRI値は膵切除前:22.0μU/mlから膵切除後:13.4μU/mlに減少した。病理診断は diffuse type nesidioblastosisであった。[術後経過]術後はジアゾキサイド未投与で血糖値、IRI値ともに正常範囲内を維持し、OGTT(1.75g/kg)および8時間絶糖試験は正常であった。膵外分泌機能検査としてPFDテストは低値を示し、血中膵酵素(トリプシン、リパ-ゼ、アミラ-ゼ)値も極低値を認めたが、術後持続していた脂肪便は術後7週目以降negativeとなった。術後8ヵ月現在、再・発や耐糖能異常なく経過良好である。

索引用語 膵島細胞症、膵切除術