九州小児外科学会

演題No.P5-1 5月12日 午後 第二会場
演題名 乳児頭蓋筋膜炎の一例
発表者所属 佐賀県立病院好生館小児外科1)病理検査科2)
発表者氏名 細川友佳子1)、平田祐造1)、林田裕1)、入江康司2)
抄録

小児の頭部腫瘤はほとんどが単発性の良性腫瘍であるが、稀に慎重な鑑別を必要とする腫瘤もみられる。  今回9ヶ月の女児で、生後5ヶ月頃より右側頭頭頂部に腫瘤が出現し、徐々に増大傾向を示した症例を経験した。腫瘤は大きさが約2cmで、表面整で硬く、移動性のない腫瘤であった。頭蓋単純X線写真にて骨破壊像とその周辺部には2mm幅の骨増殖像も認められた。頭部CTでは脳への進展はみられなかった。  腫瘤摘除術を行ったが、腫瘤は径 20 mmで頭蓋骨骨膜下に存在し皮下組織への進展はなかった。頭頂骨外板は一部破壊されて腫瘤が露出し、さらに内板も破壊 され、腫瘤は脳硬膜に接していた。軟部のfascilitisに類似する病理像、臨床症状、乳児の頭蓋骨に発生した腫瘍などから乳児頭蓋筋膜炎と診断した。

索引用語 頭蓋骨破壊像、頭蓋筋膜炎