九州外科学会 胃,十二指腸

演題No.S4-2 5月12日 午前 第二会場
演題名 胃内分泌細胞癌の1例
発表者所属 福岡大学医学部第一外科1),同第一病理2)
発表者氏名 新田智之1),永井哲,金子朋代,中村浩,田中伸之介,池田靖洋,中山吉福2)
抄録

症例は,34歳女性。心窩部痛を主訴に近医を受診,胃内視鏡検査にて胃角部大彎前壁側に周堤を有し凝血塊が付着した不整形の陥凹性病変を認め3型進行癌と診断された。触診と画像所見より腹膜播種が疑われたが,明らかな腹水を認めなかったため開腹手術を施行した。開腹するに大網を中心に著明な腹膜播種がみられ,sType3, sT3(SE), sN2, sH0, sP1,cM0, Stage4であったが,可及的に幽門側胃切除術を施行した。組織学的にはクロマチンに富んだ核を有する腫瘍細胞が充実性に増殖し,腫瘍細胞がGlimeliusおよびChromogranin染色陽性を示したことより内分泌細胞癌と診断された。術後経過良好にて退院,TS-1の内服投与を行ったが,以後急速に腹水の貯留を来たし,術後81病日に癌性腹膜炎のため死亡された。非常に急速な経過を呈した内分泌細胞癌を経験したので若干の文献的考察を加え報告する。

索引用語 胃癌,内分泌細胞癌