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2013年5月

 

文部科学省特別経費プロジェクト(大学の特性を生かした多様な学術研究機能の充実)に当科の膵癌早期発見推進事業が採択されました。

課題名:IPMNを危険因子とした膵癌早期発見のための研究推進

期 間:平成25〜28年

同プロジェクトへの採択は九州大学医学研究院で初めてのことです。
 
膵癌早期発見推進事業の概要
 膵癌は5年生存率5.5%と圧倒的に予後不良で(日本の癌死亡数第5位)、約70%が切除不能で発見される現状を鑑みると、膵癌患者の治療成績向上のためには早期診断への取り組みが急務です。また膵癌診療の専門施設や研究施設は全国的に少なく、膵癌の治療成績が向上しない原因の一つであるため、拠点形成による問題解決が強く望まれてきました。本事業では超難治性疾患である膵癌の早期診断と治療成績向上を目指す拠点を形成し、膵癌早期診断のための医療情報や診断技術を国内外へ向けて発信していくとともに、世界的視野を持つ次世代の研究者を育成することを目的としています。 本事業では膵管内乳頭粘液性腫瘍(IPMN)に着目した膵癌早期診断法開発を中心とした事業を展開していきます。IPMNは嚢胞(袋)状の形態で容易に画像診断で見つかり、疾患の周知と画像診断法の進歩で発見頻度が増えています。九州大学の最新の研究では分枝型IPMNの同一膵内に通常型膵癌を高率に合併することが分かってきており、この併存膵癌の約40%がステージ0,1の早い段階で発見され、80%以上が切除可能でした。IPMNは一般検診や他疾患診療中に偶然発見されることが多く、これらを拾い上げて膵癌の高リスク群として重点的に経過観察を行えば、膵癌を効率よく早期に発見できる可能性が高いのです。また併せて行う分子生物学的解析により膵癌発生のメカニズムを解くとともに、早期膵癌診断法開発へ繋がる新たな発見ができる可能性もあります。

詳しい事業の内容についてはこちら(事業の内容:PDF) をご覧ください。

 本事業の大きな柱の一つに分枝型IPMN前向き追跡調査(全国多施設共同研究)があります。
全国約70施設が参加する大規模な研究であり、IPMN併存膵癌の真の発生頻度を明らかにできるなど、IPMNを高危険因子とした膵癌早期診断法開発につながる研究成果が得られることが期待されています。

 分枝型IPMN前向き追跡調査(全国多施設共同研究)については下記をご覧ください。
 IPMN多施設共同研究資料
 研究計画書

お問い合わせ先:
九州大学病院 第一外科
〒812-8582 福岡県福岡市東区馬出3-1-1
TEL:092-642-5441
FAX:092-642-5457
E-mail:s1-admin@med.kyushu-u.ac.jp

 

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