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教室紹介

当科に関する情報を掲載します。

教室の歴史とあゆみ

九州大学医学部の外科学講座は、1903 年 3 月 24 日京都帝国大学福岡医科大学が創立され、 このとき本学の創始者である大森治豊によって開設されました。当科初代教授三宅速は、1904 年 大森治豊教授(外科学第一講座)を補佐すべく、外科学第二講座担任教授として着任しましたが、1906 年大森教授辞任に伴い、両講座の名称が相互に変更され、当講座を第一外科と呼称するようになりました。

1904 - 1927 年 初代 三宅 速 教授

 胆石症、胃腸外科など消化器外科を中心に多数の開腹手術を手がけた。とくに、胆石症の研究は世界的にも有数の業績を誇り、現在に至るまでの当教室の主流である胆道外科の基礎を築いた。 また、脳外科領域でも当時、日本の先駆者としての幾つかの治験例を有していた。

1927 - 1941 年 2代 赤岩八郎 教授

 まず、脳外科領域の新知識を欧米より導入することより始まり、胸部外科、胃腸外科、胆道外科と研究領域は多岐に渡った。 とくに、胆道外科は先代より引き続いた豊富な実績と胆嚢造影の導入により、多数の患者を集めた。

1941 - 1946 年 3代 石山福二郎 教授

 第二次世界大戦中で教室員のほとんどが応召したため、教室運営に苦慮した。残った少数の教室員とともに胆道外科ならびに 胸部外科領域を主軸に診療を進めた。

1947 - 1965 年 4代 三宅 博 教授

 初代三宅速教授を父としながらも、教室の危機の時期に着任することとなり、教室の再興に努めた。 胆石症を中心に肝、胆、膵の外科を主流とし、胃腸外科、脾門脈外科、心臓外科、脳外科、痲酔科など広範な分野に 多数の研究者を輩出することとなった。

1965 - 1975 年 5代 西村正也 教授

 就任前に脳外科、麻酔科が独立するに至り、就任後は学内が大学紛争の嵐が吹き荒れることとなった。 胆道外科を中心とした消化器外科を本流としながら、心臓外科の発展に尽力した。

1975 - 1991 年 6代 中山文夫 教授

 就任前に心臓外科が独立するに至り、一般外科としての教室体制となった。 生化学的に胆石症に関する研究をさらに発展させ、肝超微形態、胆膵生理、移植免疫、消化管運動、 癌免疫など基礎的研究を充実させた。

1992 年 - 2014年 7代 田中雅夫 教授

 先代より引き継いだ基礎的研究も重視しながら、臓器別診療グループを編成し、臨床診療、研究体制を充実させた。 現在、肝胆膵、上部消化管、下部消化管、乳腺内分泌、移植さらに内視鏡手術によるグループ診療体制を確立した。

2015 年 - 現在 8代 中村雅史 教授