(九州大学病院 代表) 092-641-1151

教室紹介

当科に関する情報を掲載します。

森 瞳美さん「SABCS Basic Science Scholar Award 2015」受賞

2016年5月31日 独自記事

 San Antonio Breast Cancer Symposium (SABCS)は米国の乳癌学会として世界で最も大きな学会のひとつです。毎年アメリカ・テキサス州のサンアントニオで開催され、第38回目となる2015年は、12月8日-12日までに世界90カ国以上から8000人以上が参加しました。

 SABCSでは乳癌の研究を活発に行っている若手の臨床医や研究者を育成するために5つの賞が設けられ、森さんは、基礎研究を対象とした「Basic Science Scholar Award」を受賞しました。

 SABCSの演題採択率は約65%、受賞演題はその2%程度で、SABCS 2015 では3名がBasic Science Scholar Awardに選ばれましたが、日本からの受賞が難しい中、大変うれしい受賞となりました。

 乳腺グループでは、トリプルネガティブ乳癌の標的・個別化治療をテーマに研究を行っております。今回は遺伝性乳癌でみられるBRCA1/2変異をターゲットとする新規治療の開発を目指した「BRCAness」の解析研究を行い発表しました。この研究は九州地区での多施設共同研究であり、ご支援・ご指導頂いた多くの方々に厚く御礼申し上げます。


受賞した森さん(右)と指導教官の久保医師(左)


受賞者に送られた賞状